ワーホリ

ワーホリ後のキャリアを作るための5つの事実

私がワーホリに行くと決めた時、2年後の仕事や生活について全く考えていなかった。

今まで自分が歩んできたキャリアと別の生き方に憧れはあったものの、

何をやったらいいのか全く分からなかった。

“2年の間に何か見つかるだろう” という、

漠然としたイメージしかなかった。

結局、2年間のワーホリを終えて帰国した私が選んだ道というのは、

今まで考えたこともなかった、”美容皮膚科医” という道だった。

”医師免許” という資格を持っている私の例はかなり特殊かもしれない。

ただ、いったん医療業界から完全に離れてみて、

ワーホリという期間を経験したからこそ気が付いたことが沢山ある。

そして、私が気づいた事実は、医師以外の人たちにも有益な情報だと思うし、

これを知っているだけでも、ワーホリ後のキャリア形成に有利だと思う。

私の場合は、5つの事実に気が付いたことで、生き方自体が大きく変わったし、

年収はワーホリに行く前の5倍近くに上がった。

ワーホリに行かず、ずっと日本に住んでいたら、

おそらくこうはなっていなかったと思う。

今回は、今後のキャリア形成に悩んでいる人に役立ちそうな、

私がワーホリを経験して気が付いた5つの事実について記載したい。

これからワーホリに行く人も、そして、もうすぐワーホリが終わりそうな人も、

この記事の内容を参考にしてもらえれば良いヒントになるのではないかと思う。

事実その1  世の中にはお金持ちが沢山いる

私がロンドンに来て感じたのは、お金持ちが沢山いるということだ。

Hammersmith に住んでいた頃に、London 中心街まで歩くことがあったのだが、

Holland Park や Kensington を横切る時に、絵に描いたようなお屋敷がずらりと並んでいるのを見て驚いた。

塀が高すぎるのと、周りの木が大きすぎて、

もはや敷地内がどうなっているのか良く分からないレベルだった。

家の入口はこんな感じ

1軒で3億円とか4億円というレベルなのだが、

こんな家が数えきれないくらい、ゴロゴロ建っている地区があるのだ。

東京に住んでいた時に、散歩がてら高級住宅地を歩いたことがあるが、

ロンドンの方が風格がある。

こんな住宅地、日本で頑張って勤務医を続けても絶対に住むことはできないなと思った。

医者として人の役に立つことに誇りはあるが、

自分の仕事に誇りを持つことと、お金を稼げるかは全くの別問題だ。

世の中には、大金持ちが沢山いるんだなと実感した瞬間だった。

ロンドンの語学学校に通い、無職だった当時の自分は、

”どうしたらこんなに稼げて、人のためになる仕事ができるだろう”

と考えるようになった。

この ”どんな仕事をするべきか”

を考えることは、その後私が色々な仕事を検討する上で、大切なポイントとなった。

事実その2  経験者が求められる

ロンドンにお金持ちがいるのは分かった。

けど、自分の場合は、まずは実際に働かないと生活するためのお金が無くなってしまう。

そう思って、色々な求人サイトで仕事を探すようになった。

イギリス版のIndeedに登録したり、

Facebookの求人ページに登録したり、

イギリスの新聞会社が出している求人サイトに登録したり、

何週間も求人サイトで色々と探した。

すると、求人自体は沢山ヒットした。

カフェのバイトやベビーシッター、レストランのウェイトレス、大学の研究室の補佐官などなど。

ただ、説明書きで多かったのが、

”経験者を求める”

という一言だった。

正直、レストランのウェイトレスは、経験がなくても雇ってくれるところがいくらでもあった。

だが、経験がなくてもできる仕事というのは、日本でいうバイトに近い感じだ。

もし日本にいる間に、

  • カフェでバイトしたり
  • 居酒屋でバイトしたり
  • 外国人に日本語を教えたり

などなど、少しでもやったことがある仕事だと、申し込みしやすいと思う。

バーやカフェ、レストランで働くのも悪くないし、

イギリスの文化、言葉で接客をする、

他のスタッフとのつながりを作る、

という意味でとても有益だと思う。

特にイギリスのパブはイギリスの文化に触れる機会だし、

個人的には面白そうだと思う。

しかし、”時給”という点が問題だ。

事実その3  誰でもできる仕事の時給はかなり低い

全くの初心者でも働けるという点では魅力があるが、

バーやカフェ、レストランで働く場合、時給がかなり低い。

ロンドンの語学学校のイギリス人の先生が言っていたが、

”ロンドンで1人で生計を立てようとすると、最低でも時給£10以上は必要だ”

とのことだった。

残念ながら、経験なしで手に入る仕事では、

時給£7ちょっとという求人が多い。

新しい経験を積むのが目的だったり、将来飲食業で起業したい人などにとっては、

このような業界で経験を積むのは非常に有意義なことだと思う。

しかし、ただ生活費が必要だからという理由であれば、正直大変だと思う。

ところが、カフェで働く場合であっても、

今までバリスタとしての経験があり、即戦力になることができる場合は、

時給が高くなる可能性がある。

ロンドンで仕事を探し始めて、人生で初めて

”あぁ、日本のスタバでバイトしとけばよかった!”

と後悔した。

要は、経験の有無が時給に影響するのだ。

では、海外で時給の高い仕事をするにはどうすればよいかというと、

  • 日本にいた時に自分がしていたのに近い業種を探したり、
  • 自分で起業する

ということになる。

事実その4  自分の経験を生かす仕事を探す

私はロンドンにいる間に、ボランティアも含め以下の仕事に応募した。

  • Japan House のボランティア
  • 日本食レストランのスタッフ
  • 大学の研究室の補佐官
  • 日本人向けクリニックでの診療補助
  • 国際連合 (The United Nations) の職員

これらの中でOK をもらえたのは、

  • Japan House のボランティア
  • 日本人向けクリニックでの診療補佐

だった。

ちなみに、Japan House というのは、Kensington にあるお店だ。

日本の外務省がサポートしていて、日本文化を世界に発信する展覧会を行ったり、工芸品を販売している。

定期的にボランティアを募集していて、イベントの補佐や、データ処理が主な業務だ。

Japan Houseのボランティアの面接では、

  • 自分が日本語を使えること、
  • Japan House の展覧会を見て、日本文化について再発見があったこと

を伝えた。

そして、日本人クリニックでは、

  • 医学知識を生かして、イギリス人医師の英語を日本語に訳して、日本人患者に説明する

という業務を担当することになった。

しかし、残念ながら両方とも業務をすることはなくワーホリが終わってしまった。

Japan House の案件は、私の親族が亡くなり、日本に一時帰国したために予定が合わなくなってしまった。

もう一つのクリニックの業務は、新型コロナウイルスがちょうど出現した時期であり、クリニックが閉鎖されてしまったのだった。

その代わりではあるのだが、日本に一時帰国した際に日本のクリニックでバイトをする機会を手に入れた。

病棟管理や救急患者対応、健康診断など、

一時帰国している1、2か月の間に、色々と経験した。

そのうちの一つに、美容皮膚科業務があり、

この経験のおかげで、私は今の職業と出会うことになった。

もともと研修医の時はバイトすることは禁止されていたため、

1人で病棟管理や救急対応をすることはもちろん、

健康診断や美容皮膚科業務に携わったことなど全くなかった。

自分の場合、いったん医師の研修プログラムから身を引くことで

  • 時間的にかなりの余裕ができたこと
  • 一時帰国時に、バイト医として様々な職務を経験する機会があったこと
  • 自由診療である美容皮膚科という分野に携わることができたこと

などの条件が色々と揃った。

ワーホリに行かず、日本の研修病院にずっと勤務していたら思いつかなかった生き方だが、

普通とは違う経験をすることで、こういう生き方もできるのだと気が付いた。

そして、この時期に美容皮膚科で多少なりとも勤務した経験は、

現在の職場で面接を受けた時に非常に評価された。

事実その5  自分の強みをアピールして仕事を探す

仕事を探す上で大切なのは、

”自分の強みをアピールする”

ということだ。

雇われる身として仕事を探す場合は履歴書(CV)を作るのだが、

そこに自分の強みを相手に伝える必要がある。

ロンドンで仕事を探した際は、

  • 日本語が使えること
  • 日本人医師としての資格をもち、医学知識を持ち合わせていること

を強みとして仕事を探した。

日本に帰国して現在の職場の面接を受けた際も、

  • 美容皮膚科で勤務経験がある

と面接担当者に伝えたところ、

”では、是非当社でもよろしくお願いします!”

と返事をもらえた。

この経験を通して感じたのは、

全く新しい領域にいきなり挑戦するよりも、

自分がすでに持っている力、強みを生かした方が良いということだ。

例えば、

カフェでの勤務経験があるなら、まずはロンドンのカフェで働いてみる。

次に、そのカフェでバリスタとして働きながら、カフェの経営についても同時に業務を覚えていく。

カフェの経営を覚えたら、他の会社(例えばレストラン)の経営職に転職する。

という感じで少しずつ業務内容を変えていく。

これを繰り返すことで、次第に年収をあげてキャリアを形成することができる。

自分の場合

  1. 研修医時代に当直業務を行う (研修医時代の2年間)
  2. 当直業務をバイト医として行う (ワーホリ期間に一時帰国した時)
  3. バイト医として美容皮膚科を担当する (ワーホリ期間に一時帰国した時)
  4. 美容皮膚科医として常勤となる (ワーホリ帰国後)

という具合で、徐々に仕事のやり方や内容がシフトしてきた。

正直、ワーホリ時代にイギリスで経験した何かが直性今の仕事に関わっている訳ではない。

ただ、ワーホリ時代に色々と試してみようとした結果、今の自分にたどり着いたという感じだ。

私の場合、少しずつ職務内容を変えることで、研修医時代と比べると、今の年収は5倍近い状態となった。

実は、ワーホリに行った直後、1から新しい仕事をしてみようと考えて、

  • ロンドンで果実酒を作って事業を立ち上げる
  • 日本の小物を輸出して、収入を作る

とかも色々考えた。(Japan Houseのボランティアもそのうちの一環だった。)

けど、医療分野以外に関して、自分は全くのド素人であった。

自分の部屋で試しに作ってみた果実酒(果物をウォッカと砂糖に何か月か漬け込む)は大失敗し、

小物輸出は結局良く分からないまま終わってしまった。

ずっと続けていれば、こういう”新事業”もそのうちできるようになるのかもしれないが、

既に自分の経験があることをもとに仕事をする方が余程楽であった。

昔の自分がしていた仕事に完全に戻る必要はない。

自分の経験を生かして、ほんの少し違うことをちょっとずつ行っていく。

これを繰り返すだけで、あなたの生活やキャリアは大きく変化すると思う。

まとめ

ワーホリをしている間からできる将来のキャリア形成に役立つ事実

  • 世の中にはお金持ちが沢山いる
  • 経験者が求められる
  • 誰でもできる仕事の時給はかなり低い
  • 自分の経験を生かす仕事を探す
  • 自分の強みをアピールして仕事を探す
ABOUT ME
あき
あき
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。美容皮膚科医。イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。