英語と留学

疑問文を間違えない方法

以前の記事で、IELTS オーバーオール 7.5でも、初歩的な文法を間違えることについて記録した。

結局は、

”話す時の、頭の中のイメージと、どこに意識して話すか”

が大切だと気が付いた。

今回は、どうしたら疑問文を間違えないで使えるようになるか考えてみた。

何度練習しても間違える疑問文

英語の疑問文といえば、中学生が習うレベルの文法だ。

簡単なものだと、

“Do you have a SIM card?”

“Did you leave the key under the door mat?”

“Have you eaten my dessert?”

みたいな、Yes, NOで答える質問の方法がある。

ただ、ずっと感じていたのが、

とっさに疑問文を作る時に、

文法的な正しさを意識しないと間違えてしまうことがある

ということだ。

“”Did you left the key under the door mat?” と言って、leaveにすべきところを、leftにしたり、

”Have you ate my dessert?” と言って、eatenにすべきところを、ateにしたり、

結構間違える。

文法書の解説だと、

“did+主語+動詞の原形”

”Have+主語+動詞の過去分詞形”

という書き方がされている。

しかし、実際に英語で話す時は、いちいちこのルールの事を意識している暇なんてない。

意識して話した場合は、文法的には正しいかもしれないが、流暢さは失われてしまう。

文法について知識はあるのに、実際に使うとなると何度も間違えてしまう。

文法を間違えてしまう時私の頭の中では以下のようなことが起こっていた。

疑問文を間違える時のパターン

例をあげると、

私は以前

” He left the flat.” (彼は家をでた。)

ということを訪ねたい場合、

① “He left the flat.”という文のイメージが頭の中に浮かぶ。

②疑問文なので一番最初に”did”を持ってくる。

③Did から始まる疑問文の場合、動詞は原形にしなければいけない。

④以上のルールを守ると “Did he leave the flat?”という文ができる。

というプロセスを踏んでいた。

この、”did”を文の頭に持って来て、動詞を原形にするというのは、

一般的な文法書に載っている過去の事について尋ねる際の疑問文の作り方だ。

ただ、このルールには欠点があって、

“過去の事について尋ねているのに、動詞の原形を使う”

というのが、イメージしにくい。

ルールだから覚えるしかないといわれても、

過去の事を話しているのに、原形を使うことに関して、イメージができなかった。

そしてそもそも、

”文の最初に”did”を持ってきて、動詞の原形を使う”

ということが、

”なぜ疑問を意味するのか”

が理解できなかった。

そんな時に解決のヒントとなったのが、3つある。

1つ目は動詞を分解できることを示している、以下の例だ。

3 emphasis

We can use do in an affirmative clause for emphasis.

Do sit down. You do look nice today!

She thinks I don`t love her, but I do love her.

I don`t do much sport now, but I did play football when I was younger.

Michael Swan著、 Practical English Usage, OXFORD UNIVERSITY PRESS, Forth Edition, 27 do: auxiliary verb

そして2つ目は、主語に近いものを前から順番に並べていくというこの文献。

その思考法とは、実に単純な法則です。ただ《主語に近いものから順に単語を並べる》ということです。

Jaybee Choi著、英語は絶対逆から読むな!、IBCパブリッシング、2018、13p

そして、3つ目は一番大切な情報を頭に持ってくるという考え方だ。

前回の宿題は、

He plays tennis. が疑問文になると、Play he tennis? とはならずに、Does he play tennis?になるのはなぜでしょう?

というものでした。これに対する解答は、「言いたいことから先に言う」+「抽象的な軽い情報から先に言う」の二つが組み合わさって構成されていまう。

英語職人・時吉秀弥の英文法最終回答 第四回「時間とお天気、そして仮主語にitを使うのはなぜ? it の “正体” 教えます」
https://studyhacker.net/english/tokiyoshihideya-saisyu-kaito/saisyu-kaito-04

これら3つを合わせて考えると、疑問文が簡単にイメージで作れるようになったし、

動詞の使い方を間違える率が低くなったと思う。

動詞を分解する

動詞を分解するというのは、

”1つにまとまっている動詞の意味を、意味ごとに分ける”

ということだ。

例えば、

”食べる” の過去形、”食べた” を意味するのは ”ate” だが、

この “ate” を “食べる” と “た” に分けて、”did” と “eat” に分ける

ということだ。

三単現単数で使われる “eats”であれば、

“does” と “eat”に分ける。

”does” は “私でも、あなたでもない、1人の人や物がする” という意味で、

“eats” から “does” を抜き取ると、”eat” が残る。

これから考えられるのは、

動詞の “eats” や “ate” には、もともとの動詞 “eat” の意味に加え、

もう一つ別の意味が加わっているということだ。

2つの意味をひとまとめにすると、”eats” や “ate” になり、

分解すると、”does + eat” や “did + eat” になる。

この、動詞を分解するというのは、特殊なことではなく、

文を”強調”したい時に良く使われるものだ。

“Practical English Usage” にも、このような例が載っている。

3 emphasis

We can use do in an affirmative clause for emphasis.

Do sit down. You do look nice today!

She thinks I don`t love her, but I do love her.

I don`t do much sport now, but I did play football when I was younger.

Michael Swan著、 Practical English Usage, OXFORD UNIVERSITY PRESS, Forth Edition, 27 do: auxiliary verb

例えば、

“She ate my dessert.” (彼女は私のデザートを食べた)

という文で、彼が食べたことを強調したい場合、

“She did eat my dessert!”(彼女は私のデザートを食べた!)

となり、話してがデザートを食べられて感情が高ぶっているのが伝わる。

“The Brit eats natto every morning.” (あのイギリス人は納豆を毎朝食べる。)

という文を強調する場合

“The Brit does eat natto every morning!” (あのイギリス人はマジで毎朝納豆食べる!)

という感じだ。

ちなみに、これらを否定文にする時は

”She didn`t eat my dessert.”

“The Brit doesn`t eat natto every morning.”

となるのだが、

これらの文も、もともとの動詞 “ate” や “eats” が

“did + eat” や “does + eat”

に分解されていると考えることはできないだろうか。

主語に近いものを、前から順番に並べる

これは、英語は絶対逆から読むな!

(画像をクリックすると外部ページを開きます)

に出てくる考え方で、

その思考法とは、実に単純な法則です。ただ《主語に近いものから順に単語を並べる》ということです。

Jaybee Choi著、英語は絶対逆から読むな!、IBCパブリッシング、2018、13p

ということ。

これは疑問文になっても同じで、

“Did” や “Does” が先頭に来て、動詞が原形になっても変わらない。

“She did eat my dessert!”

“Did she eat my dessert?”

となっても、

彼女

⇒彼女がした動作は”食べる”

⇒ 食べたのは “私のデザート”

という順番は変わらない。

一番大切な情報を頭に持ってくる

さて、

”疑問文の文型がなぜ疑問を尋ねる意味になるのか”

という理由だが、

前回の宿題は、

He plays tennis. が疑問文になると、Play he tennis? とはならずに、Does he play tennis?になるのはなぜでしょう?

というものでした。これに対する解答は、「言いたいことから先に言う」+「抽象的な軽い情報から先に言う」の二つが組み合わさって構成されていまう。

英語職人・時吉秀弥の英文法最終回答 第四回「時間とお天気、そして仮主語にitを使うのはなぜ? it の “正体” 教えます」
https://studyhacker.net/english/tokiyoshihideya-saisyu-kaito/saisyu-kaito-04

という記載にある、

「言いたいことから先に言う」

がヒントとなった。

例えば、

“She did eat my dessert!” (彼は私のデザートを食べた!)

を疑問形で相手に尋ねたい時というのは、

”彼女がほんとに私のデザートを食べたか、食べていないか”

を聞きたい時だと思う。

この時、話し手の一番の気になる点は、

”食べたのか、食べてないのか”

だと思う。

さらに端的に言うと

”やったのか、やってないのか”

という点だと思う。

“She did eat my dessert!” (彼は私のデザートを食べた!)

の中で、”やった”の意味は “did” が担っているので、

この 一番聞きたい”did” だけを一番最初に聞くと

“Did she eat my dessert?”

になる。

そう考えると、

疑問文の “did” は、単なる記号ではなく、

“ate” を “did + eat” に分解した時の、”did” が前に出ているということになる。

なので、過去の疑問文で動詞の原形を使う理由は、

文の頭の “did” と動詞の原形の2つで、動詞の過去形の意味を担っているからだと説明できる。

これは過去形の疑問文以外でも同じで、

“Has she eaten….”

“Can she eat…..”

“Does she eat….”

など、全部一番聞きたいことが頭にきている。

なので、

“Did she eat my dessert?”

のイメージを写真で表すと、

となるのだが、

  • 疑問である ”した” か ”してない” か
  • 彼女
  • 食べる
  • 私のデザート

という、流れで文が作られているのをイメージできるだろうか。

イギリス人の英語の先生の説明

過去に一度、語学学校の先生になぜ、”Did you left….”と言ってはいけないかと質問したことがあった。

その時先生に言われたのは、

“Did you left the key under the door mat?” だと、did と leftが出てきて、過去形が2回出てきておかしい

ということだった。

その時は、過去のことについて聞いているのに、動詞の原形を使うという訳があまり分からなかったが、

left = did + leaveと考えれば納得がいく。

“did” と “leave” で “left” の意味なので、”did” と “left” を組み合わせると過去形が2つ出てきてしまい、被ってしまう。

英語のネイティブでも “did” と、動詞の原形を組み合わせることで、過去形の動詞になるという意識が働いているのだと思う。

他の疑問文でも、

“does” + “eat” で “eats” の意味だったり、

“can” + “eat” で “can eat” の意味であると意識したいと思った。

まとめ

  • 疑問文を会話で正しく使うには、いくつかポイントがある。
  • まず一番気になる情報を頭に持ってくる。
  • 動詞は分解されている考えることができる。
  • 単語の並び順は、主語に近いものから、前から後ろに順番に並べる

参考文献

動詞を分解する

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主語に近いものを、前から順番に並べる

(画像をクリックすると外部ページを開きます)

一番大切な情報を頭に持ってくる

ウェブサイトだけではなく、時吉秀弥氏の著書にも、同様の解説あり

(画像をクリックすると外部ページを開きます)

ABOUT ME
あき
あき
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。美容皮膚科医。イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。